みんな、人生においてコストは小さいほうがいいし、パフォーマンスは大きいほうがいいと思ってるに決まってる
最近コスパ厨のひとのブログをよく読む。(おもしろいです)
特に下着類というのは人にあまり見られるようなものし、自分で気に入ったものをまとめ買いして使うというのはすごくよくて真似したい。
コストは安売りのときに買えば低いし、まとめ買いすれば、ああボロくなってきたので買わなくちゃと思って買いに行く過程もだいぶはぶくことができる。なにより左右で同じ靴下を買って適当にとっても大丈夫なようにというのはおもしろい。たしかに靴下って片方やぶれちゃったりするよね。パフォーマンスも、自分で気に入ったものであれば保証されてる。購入の費用と購入にかかる時間・手間を省き、満足のいく物を得るという、とてもコスパのよい買い方!
しかし、わたしはここでひとつ疑問を呈したい。
コストとはいったいなんなのか、パフォーマンスとはいったいなんなのか、と!!!!
(哲学科の人間は○○がよいとか悪いとかの話をしていると、○○ってそもそもなんなの?という話をしたがります)
(コストは金あるいは時間だしパフォーマンスは実利に決まってるだろそれ以外はないよと思ってる人はごめんなさい。読むのやめちゃってください)
例えばそのまま靴下の話をすると、長い時間かけて高い値段の靴下(しかも機能的ではない)を選んだりする人もいる。(今わたしは女性がよくはいてるレースの足首までしかない靴下を思い浮かべています)
彼女にとってそれはコスパの悪い買い物か、また彼女はコスパを無視して買い物をしているかというと、わたしはそうではないと思う。だって、みんな、人生においてコストは小さいほうがいいし、パフォーマンスは大きいほうがいいと思ってるに決まってる。
あれこれ迷いながら買い物をするのが好きな人がいるけど(女性に多い気がしています)、その人にとっては買い物の時間が楽しい、つまり娯楽の時間なので、コストとするのはちょっと違うのかなと思う。時間をかけるという意味ではコストだが、日用品をめんどくいさいと思いながら事務的に購入する際にかかる時間とは全く別のものだと考える。
また、機能性がなくても、おしゃれでかつ長い時間かけて選んだお気に入りの靴下は機能以上のものを彼女に提供してくれるはず。例えば満足感など。パフォーマンスが高いといってもよいのではないか。
何が言いたいかというと、コストとパフォーマンスってかなり主観的なものさしなのでは?ということです。
もちろん、コストはお金とか時間とかわかりやすいはかり方があるけれど、わたしはそれが全てではないと考えている。
お金と時間は数字で表すことができるため、非常にコスパをはかりやすい。しかし、主観的なコストとパフォーマンスは当然数字で表すことは難しい。大事なのは、自分にとってのコストとパフォーマンスのものさしを正しくもち正しくはかること、過大評価・過小評価を避けることだと主張していく。具体的には、デザインの違いによりAがBよりも満足度が高く、Aの値段がBの1.5倍の場合、その満足度の違いは本当に値段の差に見合っているのか、見誤らないことが大事だと考える。
これは色々を悩むコストを削減して多少(?)高い家電を買うケース。このような人は悩むコストを非常に大きなものと考えているだけで、非コスパ厨なのではないと考える。お金持ちとか、時間がない人とか、比較検討が非常に苦手な人などはこれにあたると思われるけれど、彼らはお金以外の部分でコストを削減しているのでは。
ただし大きな買い物をする際に比較検討コストを過大評価することで、同じような商品をかなり高い値段で買ってしまうことはありえる。
また、最近マンションについて調べることが多いのだが、物件の選び方に”妻が気に入っているものから”○○なものを選ぶと書いてあることがよくあり、これは妻の満足というパフォーマンスを重視しているためと考える。(たしかに、妻の満足というパフォーマンスを過小評価するとのちのち大変そうですね。。。)
コスパ厨を自認している方々にはぜひ、この人コスパのこと考えていないなあ〜と感じた時、その人のコストとパフォーマンスのものさしは自分のものとは全然違うのかもと思ってみてほしい。そして、多少高くてもよい、多少時間がかかってもよいと思ったとい、それはコスパ厨をやめたのではなく、コストについて、パフォーマンスについて、別の要素も考慮するようになったということだと思ってほしい。
ちなみにわたしは時間をかけて買い物をするのが苦手で、比較検討コストを過大評価してしまうタイプです。(悩むのがめんどくさいのでよいと思ったらすぐ買いがち)
引用記事を参考にさせていただき、バランスのよい買い物を心がけたいと思います!!